メタバースとは

仮想空間でビジネス?メタバース参入企業の事業・プロジェクトまとめ

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ポストスマホとも言われるくらい、世の中から期待されているメタバース。

でも実際どの企業がどんな事業やプロジェクトを立ち上げているのか分からない、という方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、メタバース参入企業ごとに事業やプロジェクトを交えつつ、各社の動向を紹介していきたいと思います。

メタバース企業への投資先や転職先の検討をするにあたり参考になれば幸いです

メタバース関連企業に転職!未経験者やエンジニアに必要な人材スキルとは?

仮想空間でビジネスチャンスはある?

仮想空間とメタバースは厳密には異なる言葉ですが、ここでは同一の意味を指しております。

つまりメタバースでビジネスはできるのか?となりますが、ビジネスチャンスは多くあります。

自社でメタバースを構築する方法もありますし、他社が構築したメタバース上で人気コンテンツを作ったり自社商品の販売店舗を出店したりすることでビジネスが生まれます。

ただ日本企業が世界と戦うにあたり勝てるのは後者のコンテンツ側です。

日本企業のビジネスチャンス

海外・日本の知っておくべきメタバース・ゲームでも紹介しましたが、メタバースにもいくつか種類があり、最終的にはNFT・ブロックチェーン対応できたメタバース(メタバース上でモノの売買など経済活動ができる空間)に移り変わっていくことが想定されます。

しかし日本企業が現状提供しているメタバースはゲーム系、もしくは限りなくSNSに近いコミュニーケーション系(そのメタバース上でライブが見れたり会話ができる)メタバースとなり、NFT・ブロックチェーン対応できていません。

そのため、これから日本企業が「THE SANDBOX」「ディセントラランド」を超えるサービスを構築するのはまず無理でしょう。

しかしコンテンツ大国である日本だからこそ、他社が構築したメタバース上で人気コンテンツを作ったり自社商品の販売店舗を出店する点においては、世界でも十分に戦える力があると思っています。

個人のビジネスチャンス

メタバースが普及すると、企業だけではなく私達個人にもビジネスチャンスが訪れます。

仮想空間上の不動産を購入したりゲームをしたりして稼ぐことができる時代がもうすぐそこまでやってきています!

参考:メタバースゲーム「SANDBOX」の稼ぎ方!仮想土地購入で収益化

そのようなビジネスチャンスに対して、各企業がどういう動向なのかを観ていきましょう!

メタバース事業に参入する日本企業

Cluster(クラスター)

企業 クラスター株式会社
公式HP https://cluster.mu/
料金 無料
※ただしイベント開催する場合は有料
対応機種 SteamVR、パソコン、スマホ ※もっと詳しく
特徴 「引きこもりを加速する」という珍しいコンセプトを掲げるCluster。
過去に「バーチャル渋谷」や「ポケモンバーチャルフェスト」などの大型ワールドやイベントを公開してきた日本を代表するメタバース企業です。

バーチャルSNSとしてイベントに参加したり交流したりなどが主な使い方のメタバースで、土地の売買などは行われていません。

公式HPからプラットフォームに繋ぐためのアプリがダウンロードできます

クラスターはメタバースに特化した数少ない日本企業のため、リソースをメタバースに注力してビジネスを進めています。

日本国内向けにバーチャルイベントを開催するならクラスター!となるような立ち位置を目指していると想定されます。

HIKKY(ヒッキー)

企業 VR法人HIKKY(ヒッキー)
公式HP https://www.hikky.co.jp/
料金 無料
※ただしイベント開催や店舗する場合は有料かも。
対応機種 VR機器、パソコン、スマホ ※もっと詳しく
特徴 楽しいほうが現実ってことにしようのスローガンを掲げるVR会社のヒッキー。VR会社なのでメタバース専門会社ではありませんがメタバースにとても注力している会社です。NTTドコモと提携もしてこれからが楽しみな会社です。

開催期間中のみバーチャルマーケットには入ることができますが、今後は常時接続ができるメタバースを構築していくことになるでしょう。

クラスター同様に、各種イベントを開催するプラットフォームとしての確立を目指しています。

NTTドコモ

HIKKY、NTTドコモのマルチデバイス型メタバース「XR World」へ企画・制作・開発パートナーとして参画|株式会社HIKKYのプレスリリース
企業 NTTドコモ
公式HP https://official.xrw.docomo.ne.jp/
料金 無料
対応機種 パソコン、スマホ ※もっと詳しく
特徴 通信キャリアが本格的にメタバース事業に参入。今までバーチャル渋谷など実証実験に近い形で通信キャリアがサービス提供することはあったが、プラットフォームとしてリリースされたのはドコモが初。

ドコモとHIKKYは業務提携しており、HIKKY独自のメタバース開発エンジン「Vket Cloud」にて開発された模様。

通信キャリアがグタグタなサービスを提供するかと思いきや…「Vket Cloud」を利用していることから想像以上にクオリティは高い。

2022年4月リリースであることからまだまだコンテンツは少なめ。これからに期待したい!

同社がどういう世界を目指しているのかは図りかねますが、ドコモの保有する契約者数を考えると、大きな需要を抱えていると想定されます。

ビジネス戦略次第では一気に日本国内最大級のメタバースになるかも知れません。

KDDI・au

上記動画のようにバーチャルシティ構想を描いているau。

クラスターと連携してバーチャル渋谷などのメタバースプロジェクトを数々立ち上げてきています。

現状ではauが提供するメタバースはローンチされていませんが、2022年春にはメタバースプラットフォームを提供する予定のようです。

ソフトバンク

ソフトバンクは特にメタバースサービスを作ることは行っていないようですが、メタバース企業にとにかく投資しまくっているようです!

あまり知られていないかもですがソフトバンクは通信キャリアというよりも投資会社に近いです。

そのソフトバンクがじゃんじゃん投資をしているメタバース業界はやはりこれからの時代を代表するプラットフォームになっていくのでしょう。

参考:ソフトバンクがメタバース投資強化、韓国ゼペットに170億円

ソニー(SONY)

ソニーは億ゲー「フォートナイト」を提供するエピックゲームズに多額の出資を行っており、「フォートナイト」に伍(ご)してエンターテインメント分野のプラットフォーマーになることを狙っています。

両社の技術を掛け合わせてメタバースに必要な空間再現などの技術面で優位に立てるとみているようです。

ソニーはかねてよりゲームだけにとどまらないエンタメ分野のプラットフォーマーを目指しているので、今回の出資がそれに繋がるものなのでしょう。

参考:ソニー、「億ゲー」をメタバース基盤に

任天堂(Nintendo)

長いこと王者として君臨し続けるゲーム会社の任天堂は、メタバース空間上でのゲームにおいても覇権を握るかもしれません。

なぜなら同社は既に「あつまれどうぶつの森」で(経済活動はないものの)メタバース空間を作り上げており、大ヒットとなりました。

古川代表取締役社長もメタバースには大きな可能性を感じていると語っているようです。

スクウェア・エニックス

ファイナルファンタジーを提供するゲーム会社で、上の動画はファイナルファンタジーXIV(FF14)のPVです。

このゲームはMMORPG(大多数の人がログインして同時に楽しむRPG)となっています。

参考までに補足ですが、厳密にはMMORPGとメタバースは異なります。

この定義は非常~に難しいのですが、以下の記事で詳しく記載がありましたので気になる方はご覧ください。

メタバースとFF14が「似て非なる」決定的な根拠、制作者の想像の範疇を超えられる「自己組織化」の要諦

スクウェア・エニックスは「THE SANDBOX」のLANDも所有しており、ゲームをリリース予定となっています。

ゲームとしてのメタバースや、他社のメタバース上でのコンテンツとしてもビジネスを拡大していく戦略のようですね。

グリー(GREE)

グリーは「REALITY」を通じてこれまでスマートフォン向けバーチャルライブ配信アプリのサービスを展開してきました。

REALITY - バーチャルライブ配信アプリ

REALITY – バーチャルライブ配信アプリ

REALITY, Inc.無料posted withアプリーチ

これからはそれらで培ったアセットやノウハウを活用して、メタバース構築プラットフォーム「REALITY XR cloud」事業を展開する予定です。

参考:グリー、メタバース事業に参入

Mirrativ(ミラティブ)

「REALITY」と類似したサービスですが、スマートフォンでゲーム配信ができるアプリケーションを提供する企業です。

Mirrativ(ミラティブ)ゲーム実況&アバター配信アプリ

Mirrativ(ミラティブ)ゲーム実況&アバター配信アプリ

Mirrativ, Inc.無料posted withアプリーチ

同社は以下の記事にて、メタバースを踏まえた今後の方針について言及されていました。

Mirrativも一種のメタバースといえますが、流行り廃りに関係なく、我々はこれまでやってきたことを続けていきます。

アバター文化を軸にスマホ版メタバースへ

Coincheck(コインチェック)

Oasis TOKYOとは?メタバース上に建設される近未来都市の魅力を解説

「The Sandbox」上の土地「LAND」上に制作する「Oasis TOKYO」をプロジェクト化しているコインチェック。

参考:Oasis TOKYOについて

浅草など日本を連想させる象徴的な街並みの中に、美術館やステージなど様々なイベント施設を設置し、さまざまな分野のアーティストとファンとの交流の場にする予定のようです。

例えば元AKB48の小嶋陽菜氏がプロデュースする『Her lip to』とのコラボレーション企画が既に発表されていますね!

「NFT化の教科書」の著者でもある天羽 健介(コインチェック株式会社 執行役員)氏が手掛けているこのメタバースワールド。

メタバース企業への転職検討

いかがだったでしょうか。

多くの日本企業がメタバース事業に参入し、様々なプロジェクトに参画していることがわかったかと思います。

ポストスマホとも言われるくらい、世の中から期待されているメタバース。

メタバースに関する仕事をしてみたい!と思っている方は、以下の記事も良ければご覧になってみてくださいね。

メタバース関連企業に転職!未経験者やエンジニアに必要な人材スキルとは?

またもっと詳しくメタバースについて勉強してから…という方は以下の勉強本のまとめもご参考に。

メタバース入門書はこの9冊!初心者におすすめの勉強本・雑誌・動画

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