GAFAMの一角Facebookが社名をMetaにしたことで、MANGAになるのでは?と巷で囁かれています。
いやマイクロソフトがいなくなってNetflixになってるじゃん!
と思いましたが、本当にここ5~10年後には世代交代もあるのかも知れません。
とは言えいまだGAFAMが力を持っていることには何ら変わらない2022年、GAFAMそれぞれのプレイヤーのメタバース動向を紹介していきたいと思います。
メタバースってそもそも何?という人はメタバースとは何か?をご覧ください。
- Meta社とMicrosoftの投資額は兆を超えており、社運をかけて投資している
- バランスを取りながらメタバース参入を試みるGoogleとAmazonは盤石
- 静観するアップルのスマートグラス市場投入により猛追撃が見られるかも
この記事を作成するにあたって参考とさせてもらったメインの本は以下です
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その他に参考にした本類は以下の記事をご覧ください。
そもそもGAFAMって?
GAFAMとは、IT企業の雄である5社(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)の頭文字を取った呼び名のことです。
読み方はガーファム。ほかにも、ビッグ・テック、テック・ジャイアンツ、ビッグ・ファイブなどと呼ばれることもあります。
Google(グーグル)のメタバース動向
グーグルの収益の7割を占める広告収入の場所は間違いなくメタバースに移っていくことになるので、ぜひともメタバース事業でも成功を収めたいグーグル。
しかしSNSでのサービス提供で完全に失敗したグーグルは、バーチャルSNSと呼ばれるメタバース領域に参入し、今からエピックやフェイスブックに追いつくのは少々きつい状況となります。
そのためグーグルが目指すメタバースの未来は、SNSの延長線である現実世界と異なる仮想世界のプラットフォームを一から構築するのではなく、現実世界とメタバースを繋げるハイブリットな世界の構築を目指しています。
ARデバイスであるグーグルグラスを発売しているのがその証拠でしょう。
グーグルグラス
グーグルグラスは開発者向けに発売しているARスマートグラスです。
これが私達一般の人間に浸透するようになったら、まるでメタバースアニメ電脳コイルの時代が到来することになります!
またGoogleはグーグルプラットフォーム(GCP)というデータセンタサービスを保有しているので、メタバースサービス構築の土台として必要なサービサーとして存在し続けることは間違いないでしょう。
そのためグーグル社は今までと同様に盤石なビジネスモデルのままであり続けると私は推測しています。
Apple(アップル)のメタバース動向
実はアップルはGAFAMの中で一番メタバースに関しては静観しています。
アップルは良くも悪くも「モノ作り」を中心として企業で、iPhone(やMac)中心にApp Storeなどの独自のプラットフォームを築きあげてきました。
つまりiPhone(やMac)を起点に全てのサービスが始まってくる企業であり、逆にiPhone(やMac)を介さないビジネスモデルは強くはないんです。
そのためiPhoneに限らず利用できるメタバースでのアドバンテージが現状ないこと、アップルのSNSは存在せず他社に遅れを取っている状況から踏まえると、積極的にメタバースに移行してくる可能性は低いです。
ただしアップルウォッチと同様、アップルグラスなるスマートグラスが、iPhone(やMac)端末と連携できるデバイスとして発売され、そこからアイスピックのようにグリグリとビジネス領域を広げてくると予想されます。
アップルグラス(仮)
アップルは2022年末までに、AR(拡張現実)とVR(仮想現実)機能を兼ねそなえたMR(複合現実)ヘッドセットを発表または発売するとの噂がされています。
参考:アップルAR/VRヘッドセット、Mac並み高性能のため96W充電アダプタ同梱のウワサ
アップルメタバース(仮)
さらにアップル(Apple)はメタバースに真剣に取り組んでいると、ティム・クック(Tim Cook)CEOが述べたところから、デバイスを中心とした方向性を持って進めていることでしょう。
ただNFTの教科書著者の天羽健介氏によると、Appleもメタバースプラットフォーム構築を進めているとのこと!
アップルがメタバースで覇権を握る時代が来るのでしょうか?
今後を期待したいところです!
Facebook(フェイスブック)のメタバース動向
フェイスブックはその社名をメタ(Meta)に変更しました。
私達が利用しているFacebook自体はその名を残しますが、かなり思い切った決断です!
メタ社がそれほどまでに力を入れる理由には、グーグルやアップルの基盤に完全に依存しているビジネスモデルからの脱却を図りたいからになります。
実際、過去にアップルが個人情報保護の強化を行うと当時のFacebook社は大きなダメージを受けました。
そのため、他社に以前しない確固たるプラットフォーマーになりたい!という気持ちが一層強いようです。
デジタル通貨サービス(ディエム)もそのような思いから始めたようでしたが、サービス提供を断念すると発表したところからも、残された道はメタバースに注力していくしかありません!
Horizon Workrooms(ホライズン・ワークルーム)
メタが提供するメタバースサービスは、Horizon Workrooms(ホライズン・ワークルーム)が有名です。
このサービスはプラットフォームというよりもアプリに近いですが、メタバース上でアバターを通じ、ミーティング等ができるビジネス用途のサービスです。
VRデバイス「Oculus Quest 2」
加えてOculus Quest社の買収からメタの提供デバイスとなったOculus Quest 2は、2022年時点では間違いなく一番世の中に浸透しているVRデバイスとなります。
Oculus Quest 2についてもっと詳しく
このソフトもハードの両輪で多額の投資をしながら推進する姿は、まさにメタバースに社運をかけていることが伺えます!
この企業姿勢が吉と出るか凶と出るか…メタ社の今後の動向に期待です…!
Amazon(アマゾン)のメタバース動向
物流を完全に掌握しているAmazonほどビジネスモデルが盤石な企業はなく、世の中がミラーワールドやメタバースに移行しようがAmazonの商いは存在し続けます。
例えばメタバース上に並べられた商品をアバターが手に取り決済する未来は確実に来ます。
もちろん、仮想通貨やNFTでメタバース上で取引が完結する未来も来るのですが、リアルと結びつく買い物は残り続けるでしょう。
メタバースへの参入に関してはGAFAMの中ではパッとしない印象ですが、実はエコーフレームと呼ばれるスマートグラスも発売しているのをご存知でしょうか。
スマートグラス「エコーフレーム」
音声を介して指示出しができる、まるでアレクサ(Alexa)と常に一緒にいるような世界を目指しているようです。(日本では未発売)
アレクサ(Alexa)の普及を考えると、スマートグラスでも覇権を握るのはAmazonなのかも知れません!
合わせてアマゾンウェブサービス(AWS)というデータセンタサービスを保有しているので、メタバースサービス構築の土台としては今後も必要なサービサーとして存在し続けることから、今までと同様に盤石なビジネスモデルのままであり続けることには違いないでしょう。
Microsoft(マイクロソフト)のメタバース動向
Meta社が相当なインパクトがあったのでそこまで目立ちませんが、メタバースへの投資額が断トツで多いのが実はマイクロソフトです。
メタバースに関わるXR分野への投資額でいうと、Googleは195億円、Meta社1兆1400億円だったのに対し、Microsoftはなんと7兆8000億円!(情報ソース:雑誌DIME)
この驚くべき投資額から見れば、マイクロソフトがいかにメタバースに命をかけているかが分かります。
今後の戦略としては、マイクロソフトのウィンドウズやオフィスの市場シェアから考えると、自社主力製品を起点としたサービス展開を行ってくるでしょう。
ARデバイス「ホロレンズ」
「ホロレンズ」とは、マイクロソフトが企業向けに提供するMRデバイスです。
MRはMixed Reality(複合現実)の略で、簡単にいうとARとVRを組み合わせたような技術のことです(参考:MR(複合現実)とは?)
その他にはMagic LeapやNrealLightなどがMRデバイスに当たります。
マイクロソフト ホロレンズ Microsoft HoloLens
MicroSoft Mesh
MicroSoft MeshはHorizon Workrooms等のVR空間とは異なり、MR空間でやり取りすることができるメタバースサービスです。
3億人が利用しているリモートワークアプリ「Teams」と連携させたMesh for Microsoft Teamsもリリース予定となっており、新たなテレワーク環境の構築に力を入れています。
日本のメタバース企業の情報まとめ
メタバースはGAFAMに加えて、THE SANDBOXやディセントラランド、エピックゲームズなど海外企業の勢いがあります。
しかし日本にもメタバースに関連したビジネスを立ち上げた企業が増えてきました。