メタバースとは何なのかよく分からない…という方に向けて、メタバース事例を交えながらどの記事よりも分かりやすく解説します。
メタバースとは何か
メタバースとは英語の「超(meta)」と「宇宙(universe)」を組み合わせた造語で、インターネット上の仮想空間のことを指します。
この仮想空間は私達が住んでいる現実社会と同等の「社会」がもう一つできて、現実世界と同様に交流することができるのが特徴です。
例えば土地という概念もあってアパレルショップが店舗を構えていて、そこで自分の分身であるアバターの洋服を購入するなどができます。
メタバースの種類・具体例
現存するメタバースを大きく分けると以下の3種類に分けることができます。
- NFT・ブロックチェーン対応メタバース
- ゲーム系メタバース
- コミュニケーション系メタバース
これらの中でNFT・ブロックチェーン対応メタバースは最終形態と呼ばれていて、世界中の名だたる企業が覇権争いを行っていくことになります。
メタバースの具体例は、海外企業であれば「SANDBOX」「フォートナイト」、日本で言えば「クラスター」「あつまれどうぶつの森」等です。
以下の記事にメタバースサービスをまとめてみたのでご参考までに。
メタバースの映画・アニメ
実はサマーウォーズ等のように、メタバースの概念を取り入れた映画やアニメは昔からありました。
サマーウォーズの場合、ゲームやショッピングのみならず行政手続きまでできる、インターネット上の仮想世界OZが普及している世の中を描いています。
世界の何億という人が自分のアカウントを持ってOZの中でも生活している世界です。
これ、まさにメタバースそのものです!
メタバースとブロックチェーン・NFTの関連性
メタバースとブロックチェーン・NFTはかなり深い関わりがあります。
ブロックチェーンとは主に仮想通貨の取引記録をネット上で管理することでデータの改ざんをしづらくする技術です。
この技術を活用することで、唯一無二のデータだと証明できるNFTを作成することができます。
メタバース上でも、NFT化したイテムやアバター、不動産などを所有することができ、暗号資産と交換をする形で経済活動(デジタル資産の売買)が行えるようになるんですね。
2022年5月時点、NFT・ブロックチェーンに対応しているメタバースは「SANDBOX」「Decentraland」の2サービスのみとなります。
メタバースでできること
メタバースでは自分の分身であるアバターを通じて、現実社会とほぼ同等のことができます。
街や店舗に訪問する
2022年2月現在では仮想空間上にある渋谷や秋葉原などのエリアを訪問することができます。
エリアだけではなく訪問可能な店舗もあり、まさに現実世界そのもの!(以下は一例)
メタバースでは現実世界と同空間を作るケースが多いですが、現実世界とは全く別の空間を作っていくことも可能です。
例えばバーチャルマーケットの10つのワールドと呼ばれる仮想空間を用意していて、そのクオリティは本当にすごい!
経済活動(物を売買する)
私達が行っている経済活動は、メタバース上だと以下のように変わってきます。
- 現実世界:現金でものやサービスに支払う
- メタバース:仮想通貨でNFTで証明されたデジタル資産にお金を支払う
なんとなくイメージ湧きますでしょうか?
今まではデジタル資産に価値がなかったが、NFTの登場によって価値が付き始めたからこそ、このような経済活動ができるようになってきたのです。
NFTって何?という方はコチラの記事をご覧いただければと思います。
ただしこの物の売買にはブロックチェーン技術とNFTの両方に対応したメタバースでなければならず、2022年5月現在で対応できているのは「THE SNADBOX」「Decentraland」の2サービスのみとなります
アバター同士で交流する
バーチャルマーケットの秋葉原の世界でアバター同士で交流する動画です。
動画では友達同士が秋葉原に集まり、観光したり電車に乗ったりする様子が見られます。
SNSやZOOMとは一線を画していて、かなり現実世界に近い世界であることが分かりますよね。
テレワークをする
以下の動画では(多分Oculus Quest2を使って)Horizon Workroomsアプリ上のスペースでテレワークをしている動画です。
動画では仮想空間上にデスクやノートパソコンを出現させて操作しています。
手の動きが指先もしっかりシンクロしているので、タイピングしたりクリックしたりが直感的に行えます。
バズスルー(カメラを通じて現実の風景が透けて見える状態)でデスクの位置を合わせて「確認」を選択すれば、バーチャルなデスクに切り替えられます。
実際にやってみたところかなりの没入感があって作業できるのですが、如何せん機器が重いのでずっと作業はしんどい印象。
今後VRデバイスが進化すると、メタバース上での仕事が主流になってくるのかも知れません。
オンラインミーティングする
ジャーナリストの西田宗千佳さんが、Meta(旧Facebook)が提供するHorizon Workroomsを利用し、メタバース上で会議する動画です。
在宅テレワークの拡大でZOOM等を使ったオンライン会議が主流になってきましたが、メタバース上だと臨場感が増しますね!
仮想環境上の仕事をする
まだ実証実験段階のサービスですがメタバース上で働くことができて、ちゃんと給料までもらえちゃいます。
これは先述したテレワークをメタバース空間上で行うこととは異なり、仮想空間上でアバターとして雇用され、仮想空間上の仕事をすることになります。
例えばVR空間の案内スタッフとしてオンライン接客したり、高校向けVR課外授業のファシリテーターをしたりと既に幅広い!
興味がある方はメタジョブを一度覗いてみてください。
授業・研修に参加する
既に一部の学校(例:角川ドワンゴ学園)では学校の授業でVR機器を活用していますし、企業の新入社員向け研修でも活用されています。
ゲームをする
実はポケモンGOやあつ森もメタバースのゲームです。
メタバース概念を取り入れたゲームの歴史は深く、1997年から以下のようなゲームが発売されてきました。
1997年 | ウルティマオンライン(通称UO) |
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2002年 | FINAL FANTASY XI ※シリーズ初のMMORPG |
2003年 | Second Life(セカンドライフ) |
2006年 | ROBLOX |
2011年 | Minecraft |
2016年 | Pokemon GO |
2017年 | Fortnite(フォートナイト) |
2020年 | あつまれ どうぶつの森 |
メタバースゲームをランキング形式でまとめた記事もありますのでご参考に
その他にも色々
その他にもファッションやショッピング、美容、フィットネス等の分野にも新しいサービスがどんどん生まれてきています。
現実世界の洋服をメタバースで購入するのは勿論、アバターの洋服を買って着せ替えることさえできちゃいます。
記事の最初でお伝えしましたが、メタバースでは現実社会と同様の「社会」がもう一つできて、現実世界と同様に交流することができる、という意味が分かってきたのではないでしょうか。
メタバースサービスの種類
- NFT・ブロックチェーン対応メタバースはSANDBOX、Decentraland、Axie Infinityの3サービス
- ゲーム系メタバースはROBLOX、Fortnite、ポケモンGOなど7サービス
- コミュニケーション系メタバースはVRチャット、ゼペット、クラスターなど7サービス
詳しくは以下の記事で記載していますのでぜひご覧ください