ポストスマホとも言われるくらい、世の中から期待されているメタバース。
需要が高まるに連れて仕事も増えてくるため、メタバースに関する仕事をしてみたい!と思っている方もいるのではないでしょうか。
この記事ではメタバースに関する仕事はどのようなものがあるのか?また必要な人材スキルは何か?について紹介したいと思います。
メタバース関連の企業の仕事内容
実際に求人が出ているメタバース関連の仕事内容は、大きく以下の5つに分かれます。
- 人材1:メタバースのサービス企画・運営
- 人材2:サーバー/ネットワークなどのインフラの開発
- 人材3:メタバースプラットフォーム開発
- 人材4:メタバースアプリ開発(Android/iOS/VR機器)
- 人材5:メタバースコンテンツ作成(クリエイター/3DCGデザイナーなど)
ベネッセが運営する大手転職サイト「doda」のメタバース関連求人を例に出しながら、各仕事内容について詳しく説明していきます。
※2022年5月時点の情報を掲載しているので詳しくは掲載リンクから転職サイトをご覧ください。
人材1:メタバースのサービス企画・運営
メタバース事業の成長拡大に向けたビジネス戦略検討や各種コンテンツサービスの立ち上げ等が主な仕事になります。
- メタバース関連の事業計画・ビジネス戦略の検討
- パートナー/コンテンツ開拓/営業
- サービス企画・運営プロジェクトマネジメント
勿論会社や役職によって異なると思いますが、会社の中での役職が高ければ戦略検討などの仕事に近く、平社員であればパートナー/営業などになることが多いでしょう。
求人企業例
大手転職サイト「doda」でメタバース関連求人を検索すると100件程度出てきますが、同じ企業が複数表示されるので重複を除けばおそらく30企業くらいが求人を出しています。
サービス企画・運営という職種では、ドコモやソニーのような大企業が多く出てきますし、クラスターのようなメタバースに特化した中小企業もあります。
求められる人材スキル
サービス企画・運営ではメタバースに限らない共通なスキルが求められるのでメタバース業務は未経験でも全く問題ありません。
ただメタバースはどの企業も手探りの状態となるので、新規事業の立ち上げを経験されてきた方なら歓迎されることになるでしょう。
ただそのような経験がなくとも、先端技術が好きだったり、ゼロからイチを生み出すことに魅力を感じていたりする人であれば良いと企業が多い印象です。
新たな社会インフラとなりうるメタバースの企画運用は非常にやりがいのある仕事ですので、検討されてみてはいかがでしょうか
人材2:サーバー/ネットワークなどインフラ開発
サーバーやネットワーク等の、インフラにかかわるシステム開発を担う職種です。
- サーバーの設計・構築・管理保守(サーバーエンジニア)
- サーバーとネットワークを繋ぐアプリ開発・管理保守(ネットワークエンジニア)
- データベースの開発・保守(データベースエンジニア)
求人企業例
インターネット時代に欠かすことのできないインフラを支える職種ですので、需要は非常に高い職種です。
サーバーエンジニアの職種応募数はなんと3,000件!(検索結果はコチラ)
メタバースのインフラが落ちてしまうとサービス利用者全員に影響を与えてしまう(場合によっては金銭も絡む)ので、インフラとしての重要度もかなり増してくるはずです。
求められる人材スキル
サーバー/ネットワークなどインフラエンジニアとして転職するには、高い専門性が求められます。
例えば以下のようなスキルや経験のある方が募集されているようです。
・システムのパフォーマンスや信頼性を向上させるのに必要なアプリケーション、ミドルウェアへの機能追加
・データベース運用経験(PostgreSQL、MySQL等)
・各種スクリプト言語での開発経験(PHP/Python、GO)、大規模サービスの開発/運用経験
・AWS/GCP等の各種クラウドサービスの利用経験、OSSの公開/コントリビュートの経験
・ネットワークの知識(FW/ルーター/スイッチ、IP等)、Webシステムの知識(Apache、nginex、Tomcat、Postfix、MySQL等)、セキュリティに関する深い知識
メタバースにおけるエンジニアに求められるスキルは専門性が高く大変な面もあるかも知れませんが、既存WEBサービスやアプリ開発よりも数倍学べることも多いはず!
もしあなたがインフラ担当のエンジニアなのでされば、メタバース企業でその能力を発揮し、スキルアップを狙ってみるのも良いと思いますよ。
人材3:メタバースプラットフォーム開発
メタバースのプラットフォームを企画開発や運用保守、そのディレクションをする仕事です。
今までの職種で言うと、WEBサイト構築などがこれに近い仕事になるかな、と思っています。
- メタバースプラットフォームの企画・開発
- メタバースプラットフォームの運用・管理保守
- メタバースプラットフォームの制作ディレクター
求人企業例
MintoさんはなんとThe Sandbox向けの制作進行ディレクターを募集されているようです!(私も応募してみようかしら…笑)
求められる人材スキル
メタバースの作り方でも紹介したように、Unity(ユニティ)、Unreal(アンリアル)が開発ツールとして有名ですので、特にUnityが使えます!という人はか・な・り歓迎されることになるでしょう。
しかしこれは3Dフロントエンドの話。
実際には2Dフロントエンドとして例えばWebならReact/TypeScriptが使われていたりしますので、どこの部分を担当するかで求められるスキルや知識は変わってきます。
詳しくはクラスターがAWS Summit Online 2020の登壇資料「バーチャルSNSの裏側」がわかりやすかったのでご覧ください。
また過去にWebサービスやゲーム開発をディレクションしたことのあるなどのディレクション・プロジェクトマネジメントをしてきた経験も非常に役立ちます。
私もメタバース関連の仕事を担当した時は半信半疑でしたが、世の中は確実にWeb3.0時代へ移り変わろうとしています。
ぜひメタバース関連のエンジニアとして活躍、そして学ぶ場を変えてみると自分のスキルアップに繋がると思いますので、ご検討されてみてください。
人材4:メタバースアプリ開発(Android/iOS/VR機器)
AndroidやiOSアプリ、VR機器で動作するVRアプリの各種機能の設計・開発が主な仕事です。
- メタバースアプリの企画・開発
- メタバースアプリの運用・管理保守
- メタバースアプリの制作ディレクター
求人企業例
メタバースアプリの作成のついては、例えば以下の企業で求人が出ています。
求められる人材スキル
開発企業によって求められるスキルは異なりますが、AndroidやiOSのアプリ開発・ディレクションに関わった経験があれば歓迎されるでしょう。
また開発ツールの指定がある場合もあり、例えばサイバーエージェントではUnityに携わった条件が応募資格になっています。
人材5:メタバースコンテンツ作成
メタバース内のコンテンツを作成する仕事です。
上記のプラットフォームはメタバース自体の構築に携わることになりますが、ここはメタバース上の例えばゲームやワールド、アイテム等を設計・作成する仕事になります。
エンタメ要素が強くメタバース関連の求人の中でも非常に人気の高い職種となります。
- メタバースのUI/UXデザイナー
- メタバースの2Dデザイナー/3Dモデラー
求人企業例
求められる人材スキル
よりユーザーに近い場所の開発となるので、プログラミングの知識というよりかは芸術面での知識や経験が活かせる職種です。
なので現職がデザイナーやUI/UX関連の仕事として活躍している方は、歓迎されると思いますよ。
メタバース企業への転職におすすめサイト
この記事ではdodaをベースに企業を紹介してきましたが、他にもおすすめの転職サイトがありますので、以下記事をご参考に